「ウイスキー」と聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?
バーで飲む大人の飲み物?
ちょっと渋くて、強いお酒?
確かに、ウイスキーは奥が深く、初心者には少しハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし、実はウイスキーの世界は、あなたが思っているよりもずっと広くて、そして、もっと楽しいものなんです!
スコッチ、バーボン、ジャパニーズ…
世界には、本当にたくさんの種類のウイスキーがあり、あなたの好みにぴったりのウイスキーがきっと見つかるはず。
「でも、ウイスキーの種類って多すぎて、よくわからない…」
「どうやって選べばいいんだろう…」
そんなウイスキー初心者さんも大丈夫!
この記事では、様々な種類のウイスキーを、わかりやすく丁寧に解説していきます。
ウイスキーとは?

琥珀色の液体に魅せられ、その芳醇な香りに酔いしれる…
「ウイスキー」は、世界中で愛されているお酒です。
でも、ウイスキーってそもそもどんなお酒なのでしょうか?
ここでは、ウイスキーの定義と歴史、そして原料について解説していきます。
ウイスキーの定義と歴史
ウイスキーとは、穀物を原料とした蒸留酒のことです。
大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を発酵させ、蒸留したものを樽で熟成させて造ります。
ウイスキーの起源は、古くは紀元前4000年頃のメソポタミア文明まで遡ると言われています。
その後、アイルランドやスコットランドに伝わって発展し、世界中に広まりました。
各国で独自のウイスキー文化が育まれており、スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、アメリカンウイスキー、ジャパニーズウイスキーなど、様々な種類のウイスキーが楽しまれています。
ウイスキーの原料
- 穀物
- 水
- 酵母
ウイスキーの原料は、主に上記の3つです。
大麦、ライ麦、トウモロコシ、小麦などが使われます。
穀物の種類や配合によって、ウイスキーの風味は大きく変わります。
例えば、大麦麦芽を100%使用したウイスキーは「モルトウイスキー」、トウモロコシを主原料としたウイスキーは「バーボンウイスキー」と呼ばれます。
仕込み水や冷却水として、水はウイスキー造りに欠かせない要素です。
水質によって、ウイスキーの味わいは微妙に変化します。
そのため、ウイスキー蒸留所は、水質の良い場所に建てられることが多いです
穀物を発酵させるために、酵母が使われます。
酵母の種類によって、発酵の進み方や生成される風味が異なります。
ウイスキー造りでは、様々な種類の酵母が使い分けられています。
ウイスキーは、これらの原料を厳選し、伝統的な製法で造り上げられる、奥深いお酒です。
ウイスキーの種類:産地で分類

ウイスキーは、世界各国で造られています。
それぞれの国や地域で、原料や気候、製法、歴史、文化などが異なるため、個性豊かなウイスキーが生まれます。
ここでは、産地別にウイスキーの種類と特徴を見ていきましょう。
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上記に加えて、さまざまな国のワールドウイスキーについて解説していきます。
スコッチウイスキー
スコッチウイスキーは、スコットランドで造られるウイスキーです。
世界で最も有名なウイスキー産地の一つであり、「スコッチ」という名前は法律で保護されています。
スコットランドで造られたウイスキーだけが、スコッチウイスキーを名乗ることができるのです。
モルトウイスキー
大麦麦芽を原料としたウイスキーです。
グレーンウイスキー
トウモロコシや小麦などの穀物を原料としたウイスキーです。
モルトウイスキーに比べて、軽やかでクセのない味わいが特徴です。
ブレンデッドウイスキー
モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして造られます。
スコッチウイスキーの中で最も生産量が多く、世界中で楽しまれています。
様々な原酒をブレンドすることで、バランスの取れた味わいに仕上がります。
アイリッシュウイスキー
アイリッシュウイスキーは、アイルランドで造られるウイスキーです。
スコッチウイスキーと同様に、長い歴史と伝統を持つウイスキーです。
3回蒸留を行うのが特徴で、スムースでまろやかな味わいのものが多く造られています。
アメリカンウイスキー
アメリカンウイスキーは、アメリカ合衆国で造られるウイスキーです。
トウモロコシを主原料とした、力強く、個性的な味わいのウイスキーが多いのが特徴です。
バーボンウイスキー
トウモロコシを51%以上使用し、内側を焦がした新しいオーク樽で熟成させたウイスキーです。
甘く、スパイシーな風味が特徴です。
ライウイスキー
ライ麦を51%以上使用して造られるウイスキーです。
スパイシーでドライな味わいが特徴です。
テネシーウイスキー
テネシー州で造られるウイスキーで、バーボンウイスキーとほぼ同じ製法で造られます。ただし、テネシーウイスキーは、サトウカエデから作った木炭で濾過する工程があるのが特徴です。
まろやかでスムースな味わいが特徴です。
カナディアンウイスキー
カナディアンウイスキーは、カナダで造られるウイスキーです。
ライ麦を原料の一部に使用するのが特徴です。軽やかで飲みやすいウイスキーが多いです。
ジャパニーズウイスキー
ジャパニーズウイスキーは、日本で造られるウイスキーです。
スコッチウイスキーの製造技術を参考に、日本の風土に合わせて独自の進化を遂げてきました。
繊細で洗練された味わいが特徴です。
ワールドウイスキー
近年では、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本以外の国々でも、個性的なウイスキーが造られるようになってきました。
その他にも、スウェーデン、ドイツ、オーストラリアなど、世界各国でウイスキー造りが行われています。
ウイスキーの種類:味わいで分類

ウイスキーは、産地や製法だけでなく、その味わいもさまざまです。
スモーキー、フルーティー、スパイシー…。様々なフレーバーがあり、どれを選ぶか迷ってしまう方もいるかもしれません。
ここでは、ウイスキーの味わいを4つのカテゴリーに分けて解説し、それぞれの魅力をご紹介します。
スモーキーフレーバー
スモーキーフレーバーは、ピートと呼ばれる泥炭を燃料に麦芽を乾燥させることで生まれます。
ピートの煙が麦芽に染み込み、独特の香りがウイスキーに移ります。
スモーキーフレーバーの強弱は、ピートの含有量や乾燥時間によって調整されます。
軽くスモーキーなものから、強烈なスモーキーフレーバーを持つものまで、様々なタイプのウイスキーがあります。
スモーキーフレーバーは、アイラ島のウイスキーに特に多く見られます。ラフロイグ、アードベッグ、ボウモアなどが有名です。
「正露丸のような香り」
「焚き火のような香り」
などと表現されることもあります。
個性的で力強い味わいが好みの方におすすめです。
フルーティーフレーバー
フルーティーフレーバーは、果実のような甘い香りが特徴です。
リンゴ、洋ナシ、柑橘系、トロピカルフルーツなど、様々な果実の香りが感じられます。
フルーティーフレーバーは、原料の大麦や酵母の種類、発酵方法、熟成樽の種類など、様々な要因によって生まれます。
スペイサイドのウイスキーにフルーティーフレーバーのものが多く、マッカラン、グレンフィディック、グレンリベットなどが有名です。
華やかでフルーティーな香りが好みの方におすすめです。
スパイシーフレーバー
スパイシーフレーバーは、胡椒やシナモン、クローブなどのスパイスを思わせる香りが特徴です。
スパイシーフレーバーは、ライ麦を原料としたライウイスキーに多く見られます。また、バーボンウイスキーにもスパイシーフレーバーを持つものがあります。
刺激的でスパイシーな香りが好みの方におすすめです。
まとめ:ウイスキーの世界を楽しもう

この記事では、ウイスキーの定義から始まり、産地、製法、味わいによる分類まで、様々な角度からウイスキーの種類について解説してきました。
ウイスキーは、原料や製法、産地、熟成方法などによって、香りや味わいが大きく異なる奥深いお酒です。
スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、ジャパニーズ…。世界には様々なウイスキーがあり、それぞれに個性的な魅力があります。
スモーキーなウイスキー、フルーティーなウイスキー、スパイシーなウイスキー…。あなたの好みに合ったウイスキーが、きっと見つかるはずです。
ウイスキー選びに迷ったら、産地、製法、味わいなどを参考に、色々なウイスキーを試してみてください。