「ワイン」と聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?
レストランで食事と一緒に楽しむもの?
特別な日に飲むちょっと高級なお酒?
実は、ワインの世界は、あなたが思っているよりもずっと広くて、そして、もっと身近なものなんです。
赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインなど…。
世界中には、本当にたくさんの種類のワインがあり、あなたの好みにぴったりのワインがきっと見つかるはず。
「でも、ワインの種類って多すぎて、よくわからない…」
「どうやって選べばいいんだろう…」
そんなワイン初心者さんも大丈夫!
この記事では、様々な種類のワインを、わかりやすく丁寧に解説していきます。
ワインの基礎知識から、選び方、楽しみ方まで、この記事を読めば、あなたもワイン通になれるかも!?
ワインの基本知識

ワインをもっと楽しむために、まずはワインの基本について知っておきましょう。
ここでは、ワインの定義、原料となるブドウ品種、そしてワインがどのように造られるのか、製造工程について解説していきます。
ワインとは?
ワインとは、ブドウを発酵させて作るアルコール飲料のことです。
世界中で愛されているお酒であり、その歴史は紀元前数千年前まで遡ると言われています。
ブドウの品種や産地、製法によって、香り、味わい、色が大きく異なるのがワインの魅力です。
甘口から辛口まで、様々なタイプのワインがあり、好みに合わせて選ぶことができます。
ワインの原料:ブドウ品種
ワインの原料となるブドウは、ワイン専用品種である「ヴィニフェラ種」と呼ばれるものが一般的です。
世界には1万種を超えるブドウ品種があるとされていますが、ワイン造りに使われるのはそのうちの数百種類です。
代表的な品種としては、赤ワイン用のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、白ワイン用のシャルドネやソーヴィニヨン・ブランなどがあります。
ブドウ品種によって、ワインの香りや味わいは大きく異なります。
例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンは、カシスやブラックベリーのような黒系果実の香りと、しっかりとしたタンニンが特徴です。
シャルドネは、リンゴや柑橘系の果実の香りと、すっきりとした酸味が特徴です。
ワインの製造工程
ワインの製造工程は、大まかに以下のようになります。
完熟したブドウを収穫します。
収穫時期は、ブドウの品種や産地、その年の気候によって異なります。
収穫したブドウから、茎や葉などの不要な部分を取り除き、果実を破砕します。
破砕したブドウ果汁に酵母を加え、アルコール発酵させます。
赤ワインの場合は、果皮や種子も一緒に発酵させることで、色素やタンニンが抽出されます。
発酵が終わったワインを、樽やタンクで熟成させます。
熟成期間は、ワインの種類によって異なります。
熟成したワインを瓶に詰めます。
その後、出荷されます。
ワイン造りは、ブドウの栽培から瓶詰めまで、多くの工程を経て行われます。
それぞれの工程で、造り手の技術と経験が活かされています。
製法で分けるワインのタイプ4つ

- スティルワイン
- スパークリングワイン
- フォーティファイドワイン
- フレーヴァードワイン
上記について、それぞれ解説します。
ワインの種類1:スティルワイン
ワインと聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのが、赤ワインや白ワイン、ロゼワインといったスティルワインではないでしょうか。
スティルワインとは、発泡性のないワインのこと。つまり、泡がないタイプのワインです。
スパークリングワインのようにシュワシュワとした発泡はなく、ワインそのものの香りや味わいをじっくりと楽しむことができます。
スティルワインは、世界中で最も多く生産されているワインの種類です。
- 赤ワイン
- 白ワイン
- ロゼワイン
スティルワインは、主にブドウの果皮の色の違いによって、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインの3種類に分けられます。
ワインの種類2:スパークリングワイン
スパークリングワインとは、瓶内に炭酸ガスを含んだ発泡性ワインのことです。
お祝いの席やパーティーで華やかな雰囲気を盛り上げてくれるスパークリングワイン。その魅力は、何と言ってもシュワシュワとした爽快な飲み心地でしょう。
口の中で弾ける泡が、ワインの風味をより一層引き立てます。
スパークリングワインは、製法や産地によって様々な種類があります。
シャンパン
スパークリングワインの中でも、特に有名なのがシャンパンです。
フランスのシャンパーニュ地方で、伝統的な製法(瓶内二次発酵)で造られたものだけが、シャンパンと呼ばれることができます。
きめ細かい泡立ちと、複雑で奥深い風味が特徴です。
フランス:シャンパーニュ地方
その他のスパークリングワイン
シャンパン以外にも、世界各国で様々なスパークリングワインが造られています。
- イタリア
- プロセッコ
- フランチャコルタ
- アスティ
- スペイン
- カヴァ
- ドイツ
- ゼクト
- フランス
- クレマン
- その他
- 南アフリカ
- アメリカ
- オーストラリア
- 日本
スパークリングワインは、お祝いの席やパーティーにはもちろん、普段の食卓にもおすすめです。
ぜひ色々なスパークリングワインを試して、お気に入りを見つけてみて下さい。
ワインの種類3:フォーティファイドワイン
フォーティファイドワインとは、ワインの醸造過程でブランデーなどの蒸留酒を添加して、アルコール度数を高めたワインのことです。
アルコール度数を高めることで、
- 保存性が高まる
- 味に深みとコクが出る
- 独特の風味が生まれる
などの効果があります。
フォーティファイドワインは、酒精強化ワインとも呼ばれ、世界的には、シェリー、ポートワイン、マデイラワインなどが有名です。
ポートワイン
ポートワインは、ポルトガル北部ドウロ地方で造られる甘口のフォーティファイドワインです。
黒ブドウを原料とし、発酵途中にブランデーを添加することで、発酵を止めて甘味を残します。
アルコール度数は18~20度と高めです。
ポートワインは、チョコレートやナッツ、ドライフルーツなど、デザートと相性が良いです。
ポルトガル:ドウロ地方
シェリー酒
シェリー酒は、スペインのアンダルシア地方で造られるフォーティファイドワインです。
白ブドウを原料とし、発酵後にブランデーを添加します。
シェリー酒は、独特のソレラシステムと呼ばれる熟成方法で造られます。
これは、異なる熟成年数のシェリー酒を混ぜ合わせることで、常に一定の品質を保つ方法です。
シェリー酒は、辛口から甘口まで、様々な種類があります。
食前酒や食後酒として楽しまれています。
スペイン:アンダルシア地方
ワインの種類4:フレーヴァードワイン
ワインにフルーツやハーブ、スパイスなどを加えて風味付けした、フレーヴァードワイン。
甘くて飲みやすいものが多く、ワイン初心者の方にもおすすめです。
果物、ハーブ、スパイス、その他香味成分などを加えることで、ワインに新たな個性を与えています。
フレーヴァードワインは、古くから世界中で楽しまれてきました。
現代でも、食前酒や食後酒、カクテルの材料などとして広く親しまれています。
ヴェルモット
ヴェルモットは、白ワインをベースに、ニガヨモギなどのハーブやスパイスを加えて風味付けしたフレーヴァードワインです。
甘口と辛口があり、それぞれ「スイートヴェルモット」、「ドライヴェルモット」と呼ばれます。
ヴェルモットは、カクテルの材料としてもよく使われます。
有名なカクテル「マンハッタン」や「マティーニ」などに使われています。
- イタリア
- フランス
サングリア
サングリアは、ワインにフルーツやスパイスなどを漬け込んで作るフレーヴァードワインです。
スペインやポルトガルで生まれたお酒で、近年では日本でも人気が高まっています。
赤ワインを使うのが一般的ですが、白ワインやロゼワインを使ったサングリアもあります。
フルーツは、オレンジ、レモン、リンゴなどがよく使われます。スパイスは、シナモンやクローブなどが使われます。
甘くフルーティーで、飲みやすいのが特徴です。
- スペイン
- ポルトガル
まとめ:ワインの世界を楽しもう!

この記事では、ワインの基本から、製法製法による種類の違いなど、ワインに関する様々な情報を紹介してきました。
ワインは、ブドウを原料とした、奥深い歴史と文化を持つお酒です。
世界中には、数えきれないほどの種類のワインがあり、それぞれに個性的な魅力があります。
赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワイン、甘口ワイン…。あなたの好みに合ったワインが、きっと見つかるはずです。
ワインの世界は、知れば知るほど、そして飲めば飲むほど、その魅力に引き込まれていくでしょう。
ぜひ、この記事をきっかけに、ワインの世界を楽しんでください!